いにしえの伝説と信仰。
緑の稜線から湧き上がる白い雲、真っ青な空に映える栃木の山々。
でも、そんな爽やかな風景は、栃木のほんの一部の表情でしかないんです。
ひっそりと息づく、いにしえの地をご紹介いたします。
天狗の社
栃木県鹿沼市にある霊山、古峯ヶ原(こぶがはら)に鎮座する神社
宇都宮から車で1時間ちょっと、栃木県鹿沼市にある霊山、古峯ヶ原(こぶがはら)に鎮座する神社、古峯(ふるみね)神社。
1,300年ほど前に、日本武尊を祭神として祀り開かれた神社で、日光開山の勝道上人の修行の場でもありました。
祭神の使いとして災厄を祓うとされる天狗が祀られていることでも有名です。
境内には、さまざまな天狗に出会うことができます。
https://www.tochigiji.or.jp/reserve/6246/
豊富な御朱印も人気!
複数の書き手によって記帳される天狗の図柄は約30種以上。
希望して欲しいものが頂けるのではなく、その日に書いてくださる方によって違うので
どの御朱印になるかわからないのが、また一つの楽しみ。
https://www.tochigiji.or.jp/spot/8549/
深山巴の宿(じんぜんともえのしゅく)
古峯ヶ原高原(横根山)山頂にある深山巴の宿は、日光開山の勝道上人が、明星天子の示現により、修行の地として定め、
白樺・樅・みず楢・白八汐などの樹木の中に、巴形に清水が湧き出る池があり、現在は禊場としても使われています。
深山巴の宿の入口は、山道に突然、鳥居が現れるのでゾクリときますが、
古峯神社の奥社【最強パワースポット】にふさわしく、ピーンっと張りつめた神聖な雰囲気です。
場所など詳しくは、鹿沼市のHPで
https://www.city.kanuma.tochigi.jp/0300/info-0000001985-0.html
紅葉の頃。思わず息をのむ神秘的美しさです。
海道上人が此處に草庵を結び、古峯の大神の御神威と、古峯ヶ原の人々の援助によって修行を積んだ、日光開山の発祥の地。
https://www.tochigiji.or.jp/spot/3433/
栃木県の重要文化財史跡です
霊峰 男体山(なんたいさん)
勝道上人が開いた日光山
山自体が信仰の対象で、山頂には日光二荒山神社の奥宮があります。二荒山(ふたらさん)とも呼ばれ、
「ふたら」とは観音浄土の補陀洛(ふだらく)からきているといわれています。
日光山信仰の始まりとなった古社 日光二荒山神社 (にっこうふたらさんじんじゃ)
https://www.tochigiji.or.jp/spot/1004/
男体山の山登りは、登山ではなく、登拝と言われます。
奈良時代末より連綿と続く「登拝祭」は、今から1,200年以上前の、男体山信仰に根ざした登拝講社を中心とした祭りです。
毎年7月31日から8月7日までの8日間行われ、祭りの中心は「男体山登拝」と「ご内陣参拝(ご本殿内のご神像奉拝)」の二つ。
「ご内陣入り参拝」は、この期間に限りできる日本で唯一の特殊参拝です。
https://www.tochigiji.or.jp/event/7673/
男体山は、冬季入山禁止。(霊峰男体山の登拝期間は、毎年5月5日から10月25日まで)
海道上人は、釈迦が雪山で苦行をしたという前例から、あえて残雪期の登山を選んだとわれています。
スッと空に伸びる冬の男体山、雪と山肌のコントラストが印象的です。
九尾の狐
那須高原にある、硫黄(いおう)の香りが漂う、大昔、中国やインドで悪行をつくした「九尾の狐」伝説にまつわる史跡。
松尾芭蕉も訪れており『おくのほそ道』にその様子が記されています。
https://www.inishie.tochigi.jp/route_detail.html?id=5
付近一帯で噴出している硫化水素や亜硫酸ガスなどの有毒ガスは、狐が化身した大きな岩が、
今もなお退治された恨みを抱いて毒気を吐いているものといわれています。
荒涼とした地に残る九尾伝説
【とちぎの伝説】http://www.pref.tochigi.lg.jp/c05/intro/tochigiken/hakken/mamechishiki3_05.html
千体地蔵群。
その数は奉納により年々増えています。
衆生の平安を祈って、とても大きな御手をしています。
詳しい場所はこちら https://www.tochigiji.or.jp/spot/6996/
4トラベルさんの口コミはこちら
https://4travel.jp/domestic/area/kanto/tochigi/nasu/nasu/hotplace/10008181/
玉藻稲荷神社(たまもいなりじんじゃ)
もうひとつの「九尾の狐」伝説。
玉藻稲荷神社は、その縁起にまつわる伝説「九尾の狐」を伝える神社としても有名。
玉藻稲荷神社は、その縁起にまつわる伝説「九尾の狐」を伝える神社としても有名です。
https://www.tochigiji.or.jp/spot/7236/
昔、狐の化身でありながらもその麗美な姿のため、帝にたいへん寵愛された玉藻の前という美女がいました。
しかし、帝が病気の折の祈祷でその正体をあらわにした九尾の狐は、この地に逃げ込み、
蝉に身をかえ桜の木の陰に隠れていたのですが、池(鏡が池)に映った真の姿を見つけられ討たれてしまったということです。
松尾芭蕉は、神社より北にある九尾の狐が埋められたと伝わる「玉藻の前の古墳」を訪れています。
幻想的雰囲気の漂う神社。
鏡が池は、今もなお清らかな湧き水をたたえ、その名にふさわしく、水面に緑深き風景を映し出しながらひっそりと広がっています。